Monday, February 28, 2005

【映画】太った男と痩せた男

太った男と痩せた男(デブとヤセッポチ)
原題:The Fat and the Lean / Le Gros et le Maigre(1961)フランス

「戦場のピアニスト」「ローズマリーの赤ちゃん」「水の中のナイフ」など傑作映画を多数発表。私生活では少年時代にユダヤ収容所へ送られ>>>移住先米国で過激派に身ごもった妻を虐殺される>>> 13歳の少女レイプ疑惑で米国を追われるなど波瀾万丈の人生を送って来た天才(天災)映画監督・脚本家・演出家・俳優 ロマン・ポランスキー。

彼が長編映画を撮る前に制作した3つのモノクロ短編作品。そのなかのひとつが“デブとヤセッポチ”である。デブでイスに座ったままのご主人と逃亡に失敗して山羊とつながれるヤセッポチな召使いのシュールなやりとりの中に、詐取する者と詐取される者の関係をモダンジャズ、シュールでコミカルな演出とキツイ風刺で描いた作品だ。

独裁者と市民の関係。他人が簡単に踏み込んで何とかなる問題では無い。この時期だからこそ観て頂きたい作品でもある。(2003/3/22 関心空間登録・一部修正)

評価:★★★★☆ 4

【映画】チキ・チキ・バン・バン

チキ・チキ・バン・バン・
チキ・バン・バン〜♪

1968年 MCM
原題:Chitty Chitty Bang Bang
制作:アルバート・R・ブロッコリ
原作:イアン・フレミング
監督:ケン・ヒューズ
脚本:ロアルド・ダール
主演:ディック・バン・ダイク

子供時から好きな映画。最初に原作を読んでもらってから観たので色々違うなと感じたりしましたが、今考えると映画は楽しい。原作はドキドキする感じでした。ちなみに原作ではチキチキバンバンは緑色です。

制作:アルバート・R・ブロッコリは007のプロデューサー。
原作:イアン・フレミングは007の原作者。
監督:ケン・ヒューズは007カジノロワイヤル(名作)の共同監督(日本では不当に評価低いと思う)
脚本:ロアルド・ダールは007は二度死ぬの脚本家(超人気作家ですね)

そう 映画チキ・チキ・バン・バンは007のスタッフが手がけたミュージカル映画なのです。もちろん007以外でも前出のスタッフは超一流。メリーポピンズのディック・バン・ダイクを起用したことがミュージカル映画としての精度を高めています。そしてこの映画の主役チキ・チキ・バン・バンは海を渡り、空を飛ぶ。うん?なんだこれってボンドカーじゃん。今見返してみると英国ブラックユーモアも満載。理屈なんか関係なしな部分も007ぶり満載な作品です。っというわけで007好きには是非ともチェックして頂きたい映画なのであります。

P.S.本日子供に見せたのですが最初にナレーションもなく始まるカーレースシーンを不思議がっておりました。その後は映画に引き込まれていましたが、親として心配になりました。遊戯王や王子様に慣らされた身には辛いのか?ちょっと見せる番組考えないといけないなぁ。

こちらで当時の予告編が観られます(2003/2/9 関心空間登録)

っと映画自体は☆5だがDVDは左右をトリミングされているので-1。

評価:★★★★☆ 4